六本木の国立新美術館で開催されている「テート美術館展 光 ーターナー、印象派から現代へ」展。
ふと時間ができたので、なんか行けるところないかな。。。と探していたところ出会ってしまった「テート美術館展」
国立新美術館何年振りだろ、と言う感じでワクワクドキドキしながら行ってきました。
ちなみに私はこんな人
- 美術よくわからん、ゴッホ・モネとかは知っている程度の超浅い知識しかない
- 美術館に行くようになったのは数年前から。行った回数は合計10回程度?
- 1人でじっくり見るタイプ
というわけでスタート!
テート美術館展 開催概要
企画の趣旨
テート美術館展がどのようなものかというと、、、公式HPから以下引用。
本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。
「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーや風景画の名手ジョン・コンスタブルといった英国近代美術史を彩る重要な画家たちの創作、クロード・モネをはじめとする印象派の画家たちによる光の描写の追求、モホイ=ナジ・ラースローの映像作品やバウハウスの写真家たちによる光を使った実験の成果、さらにブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによってもたらされる視覚体験にまで目を向けます。
本展では、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に集め、各テーマの中で展示作品が相互に呼応するようなこれまでにない会場構成を行います。絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を通じ、様々なアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのかを検証します。
https://bretagne2023.jp/
テーマは「光」です。それぞれの画家、アーティストたちが光をどう捉え、どう表現したか。
その十人十色の世界に入り込めます。
開催日時
開催期間:2023年7月12日(水)― 10月2日(月)
休館日:火曜日
開館時間:10:00~18:00(毎週金、土曜日は20:00まで)
ちなみに混み具合ですが、普通に混んでます。夜間開館だから空いてるやろって思ったけどフツーに人いる。めっちゃ人いるやん、って感じではないですが、作品前に大体1人~2人いるくらいの混み具合。一フロアに20、30人はいるかなぐらい。
当日の流れ
上でも書いたけど金曜日の夜に美術館行くのが好きで、いつも夜間開館のときに行くことが多い。
夜の美術館ってなんかね。。。。いいですよね。。。(語彙力)
というわけで以下の流れで見てきた。
六本木18時過ぎ着弾
六本木駅か乃木坂駅から行けます。
チケットほぼ待ちなしで当日券購入
オンラインでも買えますが、現地で買うと紙のチケットなので「やっほおおおお!」ってなります。え、なりますよね??(圧)
はいこれ。もう来た意味ありますよね??美しや~~~~~!
ロッカーに荷物入れて身軽になる!
ロッカーありますよ!!100円入れて、使い終わった時に戻ってくるタイプだからタダで!!
しかも各階にあるようで素晴らしい。
手元に残しておくべきなのは
・スマホ/カメラ
・財布
・人によっては上着
ですかね。写真取れる展示物もあるのでスマホ持ち込み推奨です。また、展示見終わった後にグッズショップが登場するので、買い物できるように財布もあるといいかも。ただ、電子マネー結構対応しているので、スマホあれば十分かも。
美術館はどこもそうですが、結構冷房ガンガンに効いているので冷房弱い人は上着あるといいかもしれません。
1時間ほどで見終える
7つのエリアが用意されており、比較的ゆっくり見たけど1時間ほどで見終わりました。
一部写真撮影可能なものもあり、絵の横にカメラマークがついているものは撮影オッケー。
最近こういうタイプのもの多いね。見に来てくれた人がSNSに載せて勝手に宣伝してくれるのを期待している感じかしら。
グッズショップへGo
もう一つのメインイベントと言っても過言ではない、グッズ売り場!!
いつも図録はマストで買っているのですが、今回の図録はいつも買わない人にもお勧めしたい!!
クオリティ高いんだわ。全てとは言わないものの、ほとんどの作品に説明が書かれており、作品の背景、込められた思いなどを知ることが出来ます。中々文章がここまである図録ってない気がする。
加えてこの図録は展示順に作品が並んでいるので、実際に展示を見た記憶がこの図録を読めば蘇るような、そんな楽しさもあります。
表紙にも(チケットにも)あるジョン・ブレット作『ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡』は横幅が広い作品で、それを活かしてか、表紙を伸ばすと作品の全体が見えるようになってます(伝われ)
パッと表紙だけ見ると一部しか作品見えてないですが、伸ばすとちゃんと作品全体が見えるようになっているというか、、、、。
うまく工夫されてて天才だなと思いました!!
図録買うと帰るとき重いんだけど、、、という方、安心してください。ネットで買えます!便利な時代になりましたね(だれ
図録の他にも気に入った作品のポストカード買って大満足。
特に今回の展示の中でお気に入りだった、一番右の作品(後述)のポストカードあってよかった~~!
お気に入りだった展示物
ジョン・エヴァレット・ミレイ「露に濡れたハリエニシダ」
縦は170cmオーバーの結構大きめの作品。キャンバスを活かして植物についた露を表現しているのかと思いきや、白い顔料の斑点で表現しているとのこと。
超綺麗です。太陽が描かれているわけでもなく、パッと見「光」が描かれていないように感じるけど、植物(正確に言うとシダ)についた露から「光」を感じることが出来る。
遠くから見るとぼんやりとした柔らかい作品に、近くから見るとはっきりと露が見える作品になり、露の表現に緻密さが伺えます。
深く落ち着いた色で描かれ、温かさも感じます。
ミレイが見た風景を、ミレイの感性で捉えなおした風景が見れる作品でした!率直にすき!
オラファー・エリアソン 「星くずの素粒子」
今回の展示会は絵だけではなく、このようなアート作品も展示されています。
誰もが目を奪われるであろう、この作品。写真だと伝わらないけど超でかいです。そしてずっと回っているのでキラキラしてます。みんな写真撮ってた。わかる、その気持ち。
光を当てることで完成する作品で、常に一方方向で、そこにあるのが当たり前のような光を「見える」「捉えらえる」形に変化させ、光を鑑賞するということに成功している作品だと感じました。
と分析しつつ、これみんな好きだと思う。嫌いな人いるんか。
この作品の迫力、美しさはもちろん、展示の一番最後に用意されていることで、一番印象に残りやすいなと思った。ぜひ見て!!!
【最後に】光に魅了された人々が贈る、光の世界
光をテーマとした展示会で、様々な画家やアーティストが光を表現しています。
いつもそこにあって当たり前で、しかしその時々で姿・形を変える「光」。
その美しさにいつの時代の人も魅了され、光という実態がないものを自分の感性を通じて表現する。
あるいは光を使って、自然には生み出されない美しさを創造する。
ただ光だけを描くのではなく暗い闇も描くことで光がより一層輝いていくことも、色を持たないように見える光が放つ多種多様な光にも、本展示会を通じて気づかされる。
彼らの心が震えた光の美しさを追体験するような、そんな展示会でした。
光とは何なのか、なぜ息もできなくなるような艶やかさ、そして鮮やかさに目を奪われるのか。
その答えを示しているような、光の世界へ近づける企画展でした。